With You 4
アンダーソンの話に行く前の、ヴェクタスのことが好きだということを自覚したリデアンの話。
他愛もない情景。 ただその中で、そこにいてくれると安心できる、というのではなく、いてほしいということ。 ただ腕にでも触れたくなるということ。 それが叶う、喜んで受け入れてもらえるということ。
そんな関係を持ったことはなかったリデアン。 「好き」というのはこういうことだったんだなと思う。 ヴェクタスはと考えると、問うまでも考えるまでもないようには思うが、他人の思考に確証はない。 「私をどう思っていますか」と、尋ねてしまえば答えは得られるとしても、その唯一の解法を取ることを、躊躇ってしまう。
何故なのか。 義務感や責任感、罪悪感を上げられる可能性……好きだからというわけではない、という答えがゼロではなく、それが怖いのか。 困らせてしまうのが申し訳ないのか。 彼が示す態度や聞かせる言葉から導き出される最も確率の高い回答を、そのまま信じれるという選択肢もあるのに、ヴェクタスの口から聞きたいという奇妙な思いもある。
ただそれだけで、過ぎていく時間。終わりショートストーリー。 ただし、これが次の話の、「パートナーです」を導くことになる。